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図やらイラストが多くてイメージがつかみやすい
これがこの本の目玉でしょう。
これまでに私は、生物の主にDNAとかの何冊かの本を読んできました。
それらにも図やイラストがあって、わかりやすいものはありました。
ですが、それよりもわかりやすさがあります。
この本は紙面の半分くらいはイラストでしかもオールカラーです。
それは、なかなかイメージのしづらいDNAなどのミクロな世界をイメージすることを、おおいに助けてくれます。
ちょっと説明文章か多めな図鑑みたいな感じかと思います。
DNAと染色体
(細胞の分裂と染色体 より)
DNAと染色体の違いがよくわかっていませんでした。
この本の解説でわかりました。
DNAが細胞分裂のときに太い棒状にまとまる、それを染色体ということです。
色素に染まるから染色体ということも。
他の本などにも書いてあったことかもしれませんが、イラストのおかげで理解につながった気がします。
入り口を教えてくれる
上記に書いた通り、この本の特徴はイラストで理解を助けてくれるものです。
それは、入門者向けに書かれている本であるからだろうと思います。
だから、一つ一つの解説はそこまで突っ込んでいないところがあります。
たとえば、「細胞ごとにDNAの使う部分が違う」という解説がありますが、どんな仕組みでそうなるかまでは解説されていません。
(細胞の種類とDNA より)
同じように私にとっては新しく知ったことだけど、詳細は解説がないことがいくつかありました。
(DNAの構造と性質 より)
- DNAの三重らせん、四重らせん
- リボスイッチ
このようにいくらかの興味深い入り口を示してくれる本ではありますが、そこから先は自分で他の本などで勉強する必要ががあります。
まとめ
オールカラーの図やイラストで、DNAの世界のイメージをわかりやすく伝えてくれる本です。
入門者としては、一度は読んで持っておきたいものだと思いました。
ただし、内容は入門者向けなので詳しくは解説されていません。
値段は安めですが、ページ数は少なく感じました。