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はじめに
たんぱく質にフォーカスしている生物の本です。
前に読んだ「生命のセントラルドグマ」と同じ著者の本です。
前の本と同じように、面白いたとえが多くて、楽しめながら理解が進みます。
内容も一部は前の本とかぶっているところもあります。
たんぱく質といっても、多くの種類があって働きも様々だということを思い知らされました。
熱に強いたんぱく質、凍りづらいたんぱく質、化学反応を起こす酵素として働くたんぱく質、何かを運ぶたんぱく質などなど。
私の体に深く関係する、SMNたんぱく質の謎に少しでも近づきたく、読んでみました。
SMNたんぱく質がどうのこうのという解説はありませんでしたが、たんぱく質についてはだいぶ勉強になりました。
アミノ酸価、必須アミノ酸
(第一章 たんぱく質の性質 より)
食べ物に含まれるヒトが必要なアミノ酸の割合を「アミノ酸価」というものであらわすことを知りました。
そのヒトが食べ物からとる必要があるアミノ酸を「必須アミノ酸」ということも。
アミノ酸価がよい食べ物として、たまご、大豆、牛乳、肉、魚などがあることを調べました。
先日の肝臓が悪くなったときも、これらを意識して食べて糖質は少し減らすことで、ちゃんと改善に向かうことができました。
スピンラザの投与を受け始めて、はりきり過ぎて肝臓を痛めたかもしれない話
フォールディング
(第二章 たんぱく質の作られ方 より)
たんぱく質は作られた後に、機能する形に折りたたまれなければ機能できません。
折りたたみをフォールディングといいます。
化学反応で勝手に折りたたまれていくものもあるけどと、シャペロンという折りたたみを助けてくれるたんぱく質があるとのこと。
そのシャペロンの例で、グロエル君とグロエス君という表現で解説されていた部分がわかりやすかったです。
これまで読んだ本でもフォールディングは解説ありましたが、今回のが印象に一番残っています。
GFP
(コラム2 より)
緑色の蛍光を発するたんぱく質で、その性質を利用して実験によく使われるようです。
所在を追いかけたいたんぱく質にくっつけることで、目的のたんぱく質がどう動くかが光るからわかるからだと。
これを提灯みたいだと解説されていて、覚えるやすかったです。
まとめ
独特の面白い表現で、たんぱく質の世界の入り口を解説してくれる本だと思います。
たんぱく質の世界も深そうだと気づきます。
もっと深いところを知るには、どの本を読むべきか悩んでいるところです。